札幌MF李漢宰(27)が、両ひざ軟骨損傷のため、前半戦の出場が絶望的なことが3日、分かった。精密検査を6日に行い、手術をするかどうかを判断。手術を回避できたとしても、約2カ月の治療が必要で、W杯中断前最終となる6月13日の愛媛戦までの欠場が濃厚となった。

 中盤の貴重な戦力を欠くことになった。李は4月17日の北海道教大岩見沢との練習試合で負傷。その後も痛みを抱えながら4月29日の甲府戦、2日の熊本戦にはベンチメンバーとして帯同していたが、症状が悪化した。ひざの痛みがひかず、この日の練習には参加せず治療に専念。佐川和寛チーフトレーナー(33)は状態について「手術をするかどうかは6日の判断次第だが、いずれにせよ前半戦は厳しい」と説明した。

 右サイドバック、ボランチ、サイドハーフ、トップ下までこなせるマルチプレーヤーの離脱は、15位と低迷するチームには大きな痛手だ。李は「中断期間にしっかり治して100%で戻れるようにしたい」と早期回復を誓った。