コンサドーレ札幌は2日、札幌・宮の沢で練習を再開した。前節富山戦で18歳と25日のクラブ最年少出場を果たした三上陽輔も、この日から練習に再合流した。5日の次節アウェー草津戦もメンバー入りする可能性があり、遠征帯同の場合は、オフィシャルスーツの代わりに、在学中の札幌新川高の制服で移動することになった。

 三上が初々しいスタイルで遠征に臨む。前回はホームのためジャージー移動が許されたが次戦は群馬への移動を伴う。トップ選手は09年製作したそろいのスーツを着用するが、スーツをつくっていないユース三上にとっては制服が“正装”だ。「(三上が)帯同するならそう(制服着用に)なるだろう」とクラブ関係者。03年に高1のMF藤田が天皇杯1回戦出場のため遠征した際は借り物のスーツで帯同したが、今回は史上初の学生服移動という形をとることになった。

 さらに来週は札幌新川高のテスト期間に突入するため、帯同の場合、宿舎での勉強も不可欠となる。「もし遠征にいくなら、バッグに参考書なども入れていかないと」。学業との両立を目指す18歳は制服着用、勉強道具持参で草津戦に臨むことになりそうだ。

 富山戦後の2日間は、授業のため練習には参加できなかったが、3日ぶりに再合流したこの日の戦術練習では、再び主力組の左サイドハーフに入るなど連続出場の可能性は高まった。三上は「これからもチャンスをもらえるように練習から積極的に頑張りたい」と意欲を見せた。【永野高輔】