歴史的ゴールが得点力アップのヒントだ。コンサドーレ札幌は3日、札幌ドームサブグラウンドで戦術練習などを行った。石崎信弘監督(52)はクロスの際「つっかけてから上げよう」と繰り返し指示。W杯南アフリカ大会で日本の初得点を生んだMF松井のクロス同様、蹴り入れる前の“だまし”動作でゴール前の決定力を高めていく。

 クロス前の動作をしつこく言い続けた石崎監督は練習後「(日本-カメルーン戦の)松井のクロスも1回かわしたからこそ中のDFが動いてスペースが生じた。本田も松井のクロスを感じてファーに逃げていった。互いに感じ合うことも大事」と説明。出し手の工夫と、受け手とのイメージの共有を決定力不足解消のカギとして打ち出した。

 MF古田も「クロスもひと工夫が必要。アイデアをどんどん発揮していかないと」と話した。いいものは素早く吸収して弱点克服につなげるつもりだ。