<J2:柏2-2千葉>◇第19節◇25日◇日立柏

 J2首位柏が18戦無敗のJリーグ記録を樹立した。千葉との千葉ダービーは、開始直後にGK菅野が退場する苦しい展開に。だが数的不利を、堅い守りとカウンター攻撃で補い、後半26分にFW田中順也(23)のゴールで逆転。終盤に追いつかれたが、そのまま2-2で試合を終えた。通算成績を13勝5分けの勝ち点44とし、記録を弾みにJ1復帰への最短距離を爆走する。

 逆境で柏の勝負強さが光った。前半2分にGK菅野が得点機の千葉FWネットを倒して一発退場。PKで先制も許した。だが選手たちはすかさず4-4-1の布陣をとり「相手のセンターバックに上がられるのは気にせず、中盤からの飛び出しに絞ってマークしよう」と示し合わせた。

 攻めを焦る千葉からオウンゴールとカウンター攻撃で得点。Jリーグ史上初のシュート1本の2得点で、不敗記録をJリーグ記録の18試合に伸ばした。ネルシーニョ監督も「1人少ないタフな試合で負けなかったのは大きい」とうなずいた。後半39分には、新加入のMF水野も初の途中出場。記録達成だけでなく、今後にもつながる一戦になった。