仙台は、リーグ11試合ぶりの勝利をかけてアウェー川崎F戦(等々力)に挑む。リーグ4位タイの24得点を誇る相手に対し、仙台はワースト3位の24失点と守備の出来が勝敗に直結する。前節まで2試合連続で先制しながら、逃げ切りに失敗。手倉森誠監督(42)は広島戦(1-1)の分析映像を選手に見せ、守備の立て直しに着手した。

 裏のスペースを突かれてピンチを招きがちなDFエリゼウと朴柱成に手ほどきし「相手に食いついた状態から自分の定位置に戻る、手堅い守備の原則を確認した」と監督。アウェー戦だけに「個の力を前面に出して攻めてくるはず。(守備最優先の)露骨な戦術も考えながら一進一退の試合を制したい」と力を込めた。

 DF鎌田も「集中力を高めて(4戦連続完封の)ナビスコ杯のように勝ち切りたい。状態は確実に上向いている。最後の詰めだけ」と分かっている。堅守でリズムをつくって昨季天皇杯の再現を狙う。【木下淳】