15戦ぶり勝利の裏にキングの金言があった-。前節22日の大宮戦(3-0)で約1年ぶりに先発復帰し、チームの連続勝ちなし試合を「14」で止める原動力となった仙台MF斉藤大介(29)が、活躍の裏話を明かした。

 4カ月半ぶりの勝利からオフを挟んで24日に再始動。「実は大宮戦当日の朝、カズさんから電話があったんです」。京都時代の大先輩だった現J2横浜FCのFWカズ(三浦知良=43)から午前9時15分ごろ電話をもらい「スタメン復帰だってな。お前が常に練習から100%でやってきた成果だぞ。頑張れよ」と激励されたという。

 斉藤

 (先発復帰の)報道を見てくれたんでしょうけど、ずっと背中を見てきたカズさんの言葉が、ものすごいモチベーションになった。グッときて「よっしゃ、やったろ!」って気持ちで試合に臨めました。

 試合は1点目の起点になり、2点目をアシスト。攻守に活躍し、手倉森監督から高評価を受けた。23日のオフは大宮戦の録画を見返し「ボールに行くところは行けてたけど、サイドチェンジが少なく田村への1本だけ。物足りない」と向上心は尽きない。次節28日のホーム湘南戦へ「大勝の後は気が緩みがち。チームも自分も気を引き締めなければ」。翌29日は30歳の誕生日。2連勝に導いて前祝いするつもりだ。【木下淳】