左大腿(だいたい)二頭筋筋挫傷で別メニュー調整が続いていたコンサドーレ札幌DF石川直樹(24)が24日、負傷後初めてボールを使った練習を開始した。右足首の屈筋腱炎(けんえん)症のため、ともに別メニュー調整だったMF宮沢と、バックステップを含めたダッシュ、ロングキックなど約30分間テスト。大きな問題もなく終了した。

 石川は「少し痛みはあるが気にするほどではない。明日(25日)リバウンドがなければ次のステップにいける」と話した。17日の精密検査後、約1週間はランニング主体の練習で患部に負担を加えぬよう徹底。21日の栃木戦は大事をとって欠場した。前日23日はオフ返上でプールでのリハビリに専念した結果、状況は好転した。25日朝の状態次第で26日にもチーム練習に参加。29日の愛媛戦へ「そこに定めてコンディションを上げていきたい」と早期合流を見据えた。

 欠かせない存在だ。開始2分で1発退場した7月25日の横浜FC戦、出場停止だった同30日の岡山戦と連敗。出場した7日の北九州戦は勝利も、前半で負傷交代した15日の東京V戦、欠場した前節栃木戦は勝ち点3を奪えなかった。石崎監督も「(石川)直樹がいないとビルドアップがうまくかない」と頭を悩ませていた。

 栃木戦はスタンド観戦した。「上から見て感じたことはみんなに伝えた。ミスもあったが、忘れていたことを練習でしっかり思い出せれば結果につながるはず」。主将復帰で再度、巻き返しへの勢いをつかみにいく。【永野高輔】