<J1:京都3-0神戸>◇第22節◇11日◇西京極

 熱血監督が、うれしい初勝利を挙げた。京都の秋田豊監督(40)が就任8戦目で、リーグ戦初勝利をものにした。相手に退場者が2人出た数的優位を生かし、ホーム神戸戦で快勝。3月27日磐田戦以来、約半年ぶりで18試合ぶりの勝利を飾った。勝ち点で並んだ湘南を得失点差で上回り最下位を脱出した。

 両手を天につきあげ、初勝利の味をかみしめた。W杯に出場した選手では初めてJリーグの監督となった秋田監督。高ぶる気持ちを抑え「この勝利は大きい。選手たちが全力で練習を頑張ってきたから、勝てない時も不思議と前向きだった」と強調した。

 前節まで7戦未勝利、加藤前監督の時も含めると17戦未勝利。負の連鎖を断ち切ろうと、プロ入り後出場機会のなかった2年目のGK守田を先発に抜てきした。守田は好セーブを連発し、今季初の完封勝利へ導いた。「守田の勢いにかけた。正直、4、5点の失点は覚悟していたけど」と監督は目を細めた。ベテランFW柳沢が泥くさくボールを追い掛け、相手2人を退場に追い込んだ。「この勝利が自信につながればいい」と淡々と言った。

 試合前には「本当につらいことこそ、乗り越えがいがある」と力説。指揮官の気持ちは伝わり、選手に力を与えた。J1残留の最低ラインとなる15位仙台との勝ち点差は7。残り12試合。残留へ、まだまだ厳しい状況は続く。だが、秋田監督は「まだ何も成し遂げたわけではないが、残り試合を全勝するつもりでいる」と自分と選手の力を信じ、力を込めて言った。【奈島宏樹】