<J1:浦和1-0東京>◇第22節◇12日◇味スタ

 浦和が公式戦15戦負けなしの東京を破り、勝ち点を31に伸ばした。ロンドン五輪世代のFW原口元気(19)がゴール前でPKを獲得するプレーで勝利に貢献。FW高橋峻希(20)もリーグ戦今季初のフル出場と、若手が奮闘し、チームをけん引した。

 けが人続出の浦和を、若い力が引っ張った。FW田中、エスクデロと攻撃陣が離脱するなか、19歳のFW原口が躍動した。ドリブルで仕掛け積極的にゴールに迫る。後半21分にはオフサイドラインぎりぎりで抜けだし相手のファウルを誘う。PKを獲得し、チームの決勝点を生み出した。

 20歳の高橋も負けていない。サイドバックでの出場が多い中、FWの位置で今季初のフル出場を果たした。サイドから中へ切り込む動きで攻撃の起点となった。高橋は「鹿島戦はロスタイムにやられたから絶対守る気持ちだった」と話せば、原口も「若い選手でも勝てることが証明できた」と言い切った。

 この日は12年ロンドン五輪を目指す関塚隆U-21代表監督も視察に訪れた。未来の代表入りへのアピールも成功した。5日の天皇杯に続く若手の活躍に「選手層の底上げが出来ている」と柱谷GMも満足そうな表情を見せた。ユース出身の若武者がチーム浮上の鍵を握る。