<J1:磐田2-1東京>◇第23節◇18日◇ヤマハ

 磐田FW前田遼一(28)が史上初の2年連続得点王を視野にとらえた。1-0で迎えた前半34分、MF船谷のパスをゴールに背を向けたままスルー。DF駒野の落としたボールを受けると、東京DF今野のまたの間にボールを通して突破。左足でゴールに突き刺した。今季11得点とし、この時点で得点ランク首位タイに。昨季に続く得点王の可能性が出てきた前田は「コマ(駒野)がいいボールをくれたから」と仲間に感謝した。

 昨季得点王も6月のW杯代表メンバーから落選した。「自分の実力が足らなかっただけ」。W杯中断明けはFWイ・グノの離脱もあって6戦不発と不調が続いたが、2得点を決めた前節湘南戦に続く連発。岡田前監督に“嫌われた男”が、再び快進撃を始めた。

 通算得点95得点は元日本代表FW城彰二氏と並ぶ歴代8位タイ。残り11試合で節目の100ゴールも見えてきた。「次は今日以上に大事な試合」。チームで結果を残しながら、1試合1試合を実直に臨むだけだ。【栗田成芳】