浦和の柱谷幸一ゼネラルマネジャー(GM=49)が、チーム強化の最高責任者として来季も続投することが27日、分かった。柱谷氏は、病気療養で退任した信藤健仁チームダイレクターの後任として今季、1年契約でGMに就任。下部組織を含めた継続的な強化と選手発掘、育成を目指すクラブ側と方針を共有し、契約延長で大筋合意した。契約年数など諸条件を煮詰めて、正式にサインする。

 柱谷氏は山形、京都、栃木でGM職兼任の監督を経験。フィンケ監督(62)とのコミュニケーションを深め、現場のニーズを考慮したチームマネジメントに取り組んだ。春先にはJクラブ一番乗りで福岡大FW永井謙佑にオファー。前橋育英MF小島秀仁の来季入団も内定した。先週末にはスカウティング担当者を南米に派遣。戦力整備に本格着手している。

 来年は日本代表に加え、12年ロンドン五輪を目指すU-22(22歳以下)代表のアジア予選もスタート。柱谷GMは「多くの選手が招集されることを想定して補強したい」と話している。