湘南倒しのカギを握るサイドバック戦士「ダレダー」は誰だ~?

 山形は7日、天皇杯3回戦(9日、NDスタ)の人選をかねて紅白戦を実施。各ポジションが次々埋まる中、小林伸二監督(50)はサイドバックの1枚に悩んだ。紅白戦で2人を試し、それぞれの特長を確認。ピッチという戦場でマスクを脱ぐのは、どいつだ!?

 1本目でサイドバックに入ったのは、180センチの長身を空高く舞い上がらせ、セットプレーで威力を発揮する「ソノダー」だ。プロでは3年ぶりとなるポジション。本職はセンターバックだけに「難しいけど、いろんなところをやれれば幅が広がる」と、意欲的だ。

 2本目は、若さと素早さを前面に出す攻撃参加が魅力の「ヤマダー」が試された。「サイドバックは自分が本職なので、伸二さん(小林監督)を悩ませたらいけない」と闘争心に火が付いた。まるで瞬間移動のように中央へ切り込みシュート-、という一連の動きを、居残りで確認し続けた。

 小林監督は「新しい(成長のための)刺激になると思う」と、競わせる意図を説明する。総司令官が先発選びに苦労しているため、今はマスクをかぶる2人だが、NDスタという戦場に素顔で立てるのは1人だけ。9日ベールを脱ぐ「ダレダー」とは-。そして「ソノダー」「ヤマダー」とは一体…。すべては9日の湘南戦で、明らかになる。【山崎安昭】