ザックジャパンに学べ。コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(52)が、ザッケローニ監督率いる新生日本代表の戦いに触発された。13日、札幌ドームサブグラウンドで練習。前日12日の日韓戦で日本代表が見せた、前線からのプレスと攻守の切り替えの速さに、石崎監督も「みんながあれだけハードワークできれば」と、16日の甲府戦の“参考資料”にするつもりだ。

 13日の戦術練習で石崎監督は中盤の岡本、高木、三上らに「ええぞ、どんどん奪いにいけ」と2列目からの激しいプレスを指示。荒れたピッチで行われた日韓戦同様、甲府戦会場の札幌厚別も状態は良くない。それだけに「(ロングボールを)蹴ってくるかもしれないが、そうさせないぐらいの速いプレスが出せれば」と話した。

 技術では代表と差があっても奪う姿勢を高めることは可能だ。FW中山も「攻守の切り替えとプレスの部分は(代表に)近づけるものはある。やろうとしていることは近い」と言った。石崎監督が就任当初から伝えてきたのも高い位置で奪い素早く攻撃に転じるスピーディーなサッカー。共通する“石ザック”理論を突き詰め公式戦4戦ぶり勝利を狙う。【永野高輔】