磐田の23日のリーグ戦は、エコパスタジアムに浦和を迎える。県内最大の舞台にめっぽう強い「エコパ男」がFWジウシーニョ(26)だ。特に同所での浦和戦は2戦連発中。8月の清水戦ではゴール後の「懐妊パフォーマンス」で盛り上げた。冬に誕生予定の第2子の名前も決定した。しかも、累積警告による出場停止から復帰戦とあって燃える材料はそろっている。

 フレッシュな体にムチを入れるように走った。2連休明けの19日、フィジカル練習中心のメニューを約1時間半こなしたジウシーニョは「とにかく動き回って自分の力を出せば、結果はついてくる」と意気揚々と話した。16日の広島戦を出場停止で欠場し、10日ぶりの試合となる。体を休めて体力を回復した助っ人は「フィジカル的に疲れていたが(体を休めて)もう大丈夫」と話した。

 「浦和」と「エコパ」のキーワードが重なれば、抜群の相性を発揮する。加入した08年から2年連続で得点をマーク。必ずゴールを決めてきた。それだけに「いいイメージはある。浦和は強豪だけど、我々もいいサッカーができている。ホームでやるからには勝ちたい」と、年に2、3回しか使わないスタジアムを気持ちよく「ホーム」と言い切った。ゴールも決めればパフォーマンスもさえ渡る。「安ジウ(住)の地」だと感じているのかもしれない。かなり強引だが。

 年末年始にかけて出産が予定されている第2子に「ルーカス」と名付けた。前回エコパでの清水戦のゴール後、妊娠5カ月のホザンジェラ夫人(24)に向けて膨らんだおなかに敬意を示す「懐妊パフォーマンス」を披露した。「ルーカス」は長男マテウス君(5)同様、聖書が由来で「『輝き』という意味があって、響きも気に入った」と対面を待ち遠しそうにした。さらなるパフォーマンスについて「できたらいいね」。不敵な笑みを浮かべながら親指を突き上げた。【栗田成芳】