ゴンの闘志は揺るがない。両ひざ手術に踏み切ったJ2コンサドーレ札幌FW中山雅史(43)が6日、あらためて現役続行と完全復帰への意思を明かした。この日、札幌市内の病院を退院後、いきなりクラブハウスでリハビリを開始。今日7日の千葉戦観戦はストップがかけられているが、本人は意欲的だ。制止を振り切ってかけつける可能性も出てきた。

 ゴンが現役続行への意思をより強くした。この日は、午前中に札幌市内の病院を退院。スタッフの車で午前11時半にクラブハウスに到着した。降車の際、患部を固定されているため少しよろめいたが松葉づえはなし。自分の足で玄関前の階段を上り切った。可動域を広げるストレッチなど約2時間のリハビリ。終了後は手術直後とあり、やや疲れた表情だったが言葉には力があった。来季44歳にして、さらなる進化を目指すメッセージだった。

 中山

 前に進んでいくための手術。やる前より強い自分をつくっていきたい。現役続行へ気持ちは高まっている。抱えていたストレスがなくなった。もう1回挑戦できるということ。

 

 開幕後は休まず練習に参加してきたが、両ひざは既に悲鳴を上げていた。これまで鉄の意志で覆ってきた思いも明かした。

 中山

 (今季)かなりしんどかった部分はあった。でも人数も減っているし少しでもチームのためになりたかった。やれることを精いっぱいやるだけと思っていた。

 今日7日の千葉戦は今季31戦目にして初めてベンチから外れる。ホームゲームでは、ベンチ外の選手はスタンド観戦が義務づけられているが、術後2日ということでストップがかかった。それでも「誰かが連れて行ってくれるなら見に行きたい。ロッカーやハーフタイムで声をかけられれば」と言った。ゴンの闘志はどこにいてもチームとともにある。【永野高輔】