横浜FCのFWカズ(三浦知良、43)が13日、第2の故郷でもあるブラジルへの思いを口にした。古巣キンゼ・デ・ジャウーからのオファーに「自分が望まれているということが、非常にうれしい」と笑顔を見せた。「横浜に残ることが一番」と言いながらも「(ジャウーの)会長からは、ずっと言われていた話だからね」と古巣を気遣った。

 サンパウロ州3部のクラブでは「グラウンドなど環境は悪いし、報酬はほとんどもらえないに等しい」と現実を見ながらも「そういうところでやるのも面白いと思うし、ブラジルへの恩返しもある」と、常に挑戦し続けてきたプロ生活を振り返るように話した。

 GMを兼ねる岸野監督は「来季も必要な戦力であるということは伝えてある」と、既にグラウンド上で本人と「第1回交渉」をしたことを明かした。カズ自身もブラジルへの思いを胸に持ちながらも「横浜に残ることを前提にする」と話していた。