<J2:札幌4-0熊本>◇最終節◇4日◇札幌ド

 コンサドーレ札幌は4-0で熊本を下し、今季最終戦を大勝で締めた。来季トップ昇格するFW三上陽輔(18)が、初の1トップで先発出場し、前半31分と後半41分に高校生ではクラブの公式戦史上初となる2得点を挙げた。チームは11勝13分け12敗の勝ち点46、13位で10年シーズンを終えた。

 18歳の三上が今季を締めくくった。前半31分、MF砂川からの左クロスに走り込み左足ボレーで先制。3-0で迎えた後半41分には、MF藤田からの右クロスを右足でシュート。ボールは右ポストに当たりゴールに吸い込まれ、だめ押しの4点目となった。

 1点目は今季限りで退団する8年目の砂川に“ラストアシスト”をつけるゴールだった。「スナさんとやれるのはこれが最後。なんとかゴールを決められてよかった」。チーム最古参から来季の新人へ。“世代交代パス”から生まれた得点がクラブのJリーグホーム通算400点目となった。

 この日は両親と2番目の兄佑介さん(22)も観戦した。2ゴールで最終戦のヒーローとなったが、三上の今季はまだ終わらない。11日にはJユース杯2回戦(対神戸U-18)を控えている。今度はユース所属選手として「日本一を狙いたい」と高校生の顔に戻っていた。