<J2:福岡2-1岡山>◇最終節◇4日◇カンスタ

 来季J1入りする福岡が岡山とのリーグ最終戦で2-1の逆転勝利を収め、3位フィニッシュした。1-1の同点で迎えた後半10分、今季限りで引退するベテランMF久藤清一(36)が、クラブ歴代最年長ゴールを決めて花道を飾った。熊本は札幌に0-4で敗れたが、過去最高7位と躍進。鳥栖は9位、大分は15位、北九州は最下位に終わった。

 福岡の“カズ”も負けとらんばい!

 チーム最年長のMF久藤がクラブ歴代最年長ゴールを決めて勝利を呼び込んだ。36歳5カ月13日で達成し、J2でも11位の「高齢得点」だ。同点で迎えた後半10分にベテランの意地を見せた。ゴール前で競り合ったFW大久保のこぼれ球を、ダイレクトボレーで蹴り込んだ。

 ツキがあるとしか言いようがない。久藤は篠田監督が初采配した08年7月13日のホーム徳島戦でも同点ゴールを決めて逆転勝ちに貢献している。「最後に勝つのはうれしい、ホッとしています。ここに来て点が取れて最高。(運が)あるのかもしれませんね」。この日、最年長ゴールを更新した横浜FCのFWカズばりの奮闘に声をはずませた。

 福岡を去る大久保らのためにも勝ちたかった。「ジャンボ(大久保)や阿部やサポーターのためにしっかり勝ちたかった。(篠田監督と)現役で一緒にやっているし、シノさんのためというのもあった」と熱かった。25日には天皇杯の東京戦が控えている。まだ久藤の夢舞台は続く。【菊川光一】