コンサドーレ札幌が、プロ野球日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早実)に対抗し、MF古田寛幸(19)を“○○王子”として売り出していくプランが13日、浮上した。古田は今季チーム最多タイの5得点と貢献し、契約更改交渉では100万円アップの年俸600万円(金額は推定)を提示された。世代別代表でも活躍するエースの新ネーミング募集も検討中で“寛ちゃん”を押し出したPR作戦でファン層拡大を目指す。

 王子化計画について、クラブ幹部は「外見、振る舞い、プレーともに(王子として)資質はある。検討したい」と明かした。今季まで王子と呼ばれてきたMF藤田も「これからは古田」と継承を明言。今後“ドリブル王子”“切り込み王子”など、ハンカチに対抗する肩書を募集することになりそうだ。

 本人も意識している。最近で最も注目したのが、9日の斎藤の入団会見。札幌ドームに8000人を集めたことに「持っていかれた感じ。試合に勝って挽回(ばんかい)しないと。来年は自分が“持ってる”男と呼ばれるようになりたい」と誓った。今季はU-19アジア選手権準々決勝で敗れ、U-20W杯を逃した悔しさもある。来季に向け「10点は取りたい。札幌で結果を出し、五輪代表にも食い込みたい」と、飛び級での12年ロンドン五輪代表入りも掲げた。【永野高輔】