G大阪が「宇佐美システム」で勝負する。17日は万博練習場で練習再開。10日間のグアムキャンプから1日休むと、いきなり2部練習を敢行した。U-22(22歳以下)日本代表の中東遠征に参加したMF宇佐美貴史(18)も、この日から合流。20分ハーフのミニゲームでは主力組のトップ下を任され「前ならどこでもやれる自信はある」と威勢よく話した。

 チームは昨季までの4-4-2でなく、新加入のFWアドリアーノを1トップに据え、2列目に3シャドーの新布陣を試す。宇佐美もこれまでは左MFやFWでの起用が主だったが、中東遠征で途中出場した9日クウェート代表戦ではトップ下で活躍。西野監督も「相手のゴールに近い方がアイツにはいい。韓国の2人を使って、幅を持たせたいのでセンターでフリーにやらせたい」と左の金承龍、右のイ・グノと、スピードあるトリオでかき乱すプランを描く。

 昨季7得点の宇佐美の目標は「2ケタ得点」。背番号も「33」から「11」になったガンバの宝は「11は『ミスターガンバ』という印象。自分のものにしていきたい」と気合十分に、さらなる飛躍を狙う。【近間康隆】