J2東京の日本代表DF今野泰幸(28)を、母校東北高サッカー部OB約600人が後押しする。20日、同OBを中心とする後援会が発足したことが分かった。

 今野後援会事務局は年会費1万円(学生は5000円)で、入会の案内文を同OB約600人に郵送。嶺岸隆男後援会長(53)は「1月のアジア杯でフル出場して優勝に貢献したことがきっかけ。宮城県初のW杯出場選手だし、非常に誇らしいこと。子どもたちの励みにもなるし、バックアップしたいと思った」と発足の理由を明かした。

 今野は08年から地元仙台市内で「今野泰幸杯」という少年サッカー大会を主催。09年度の全国高校選手権では東北高を激励にスタンドに駆けつけた。南アフリカW杯のメンバー入りが決まった際は、「育ててくれた宮城への恩返しの気持ちで戦いたい」と言うほど地元愛が強い。嶺岸会長は「今後、代表に選ばれた際には、仙台名物の牛タンや萩の月を差し入れしたい」と話した。

 この日、今野は東京・小平グラウンドで行われた関東学生選抜との練習試合で90分出場。アジア杯帰国後、初の実戦を無失点に抑え、開幕に向け順調な仕上がりを見せた。【塩谷正人】