首位の力で復興へ。J1首位の柏と、J2首位の千葉が共同で被災地支援する計画が16日までに分かった。両チームの選手会長の柏DF村上佑介(27)と千葉GK岡本昌弘(28)が連携し、千葉県の被災地旭市でのチャリティー活動を視野に入れている。夏休みをめどに調整する。

 東日本大震災によってリーグが中断している間に、岡本は旭市へ支援物資を届けている。津波や液状化の被害を目の当たりにした。村上は千葉県サッカー協会と折衝し、千葉県復興への一助を考えていた。村上も岡本も「同じ千葉のチームとして何かを一緒にできたら、ということを話していた」と共鳴した。

 柏は集まった義援金の一部を千葉県へ送り、東北地方だけでなく身近な被災地へのフォローも継続。毎ホーム戦では募金箱を設置しチャリティーオークションも実施。首位の勢いもあり、多くの協力を得ている。千葉も浦安市などの子どもたちを試合に招待し、精神面のケアをしている。

 柏FW北嶋秀朗(32)は「僕らができるのはそういったことぐらいだけど、できることをしたい」と話していた。【加納慎也】