INAC神戸のMF沢穂希(33)らなでしこジャパンメンバー7人が28日、31日のNHK紅白歌合戦に出演することが決定した。翌日の来年1月1日の全日本女子選手権決勝(東京・国立競技場)進出を決めており、試合前夜にイベント出演するのは極めて異例。当日は午後7時15分の開会宣言を行う予定。

 NHKはロンドン五輪出場を決めた9月から継続的にオファー。当初からINAC側は試合前日を理由に難色を示していたが「お年寄りから子どもまで、練習や試合に来ていただいている。国民的な番組に出させていただき、皆さまに恩返しするのも1つの方法」と決断した。

 星川監督からは「より強い気持ちで試合も必ず勝て」と選手たちに告げられた。「日本中に元気や勇気を与えてくれたなでしこジャパンの皆さんにオープニングを飾ってもらえるのは光栄」とNHKの紅白担当者も感謝した。

 INACは明日30日の練習後に上京。31日は都内で練習後に会場入りする。リハーサルなどは大幅に免除され、拘束時間は準備を含め2時間。試合当日は午前6時に起床し、同10時30分キックオフの決勝戦で大会連覇を狙う強行日程。W杯ドイツ大会優勝以降、引っ張りだこのなでしこが、大みそかもリスクを背負って日本の顔になる。