国内フットサルの最高峰「Fリーグ」の準会員に正式承認された田原フットサルクラブ(FC、磐田市)が13日、浜松市内で会見し、新チーム名とホームタウンの浜松市移転を発表した。新チーム名は「アグレミーナ浜松」で、新監督にブラジル出身のゼゴ氏(58)が就任。13-14年シーズンのFリーグ参入を目指す。サッカー王国静岡で、県内初のFリーグチーム誕生へ大きな1歩を踏み出した。

 県内に早ければ来年に初のFリーグチームが誕生する。田原FCはこれまで磐田市を拠点に活動をしていたが、Fリーグの規約を満たす会場の浜松アリーナがある浜松市に移転。準会員初年となる12-13年シーズンは、これまで参加していた東海フットサルリーグに加え、準会員チーム5チームによるリーグ戦(日程と方式は未定)が予定されている。

 新監督にはこれまで世界19カ国で指導し、スペインリーグや欧州選手権などで数多くの優勝経験を持つ名将ゼゴ氏が就任した。現在の選手に加え、2月4日に新選手のセレクションを行い、4月から新チームが稼働する。2年契約を結んだゼゴ監督は「2カ月前、子供の指導で日本に来た時に(監督の)オファーを受けた。アジアでチャレンジしたいと思って受けました」と説明。チームは06年に東海フットサルリーグで優勝したが、昨季は5位、今季は4位とVから遠ざかっている。ゼゴ監督は「スパルタ的な教育をしないと、時間がない中で結果は付いてこない。特に若い選手にベースから指導していくことが重要」と基礎からチームを鍛えることを宣言した。

 浜松はフットサル人気が高く、10年1月に県内初の公式戦が浜松アリーナで開催された際は2日間で約6000人を動員。チームを運営するアングイア浜松の大村学代表取締役(38)は「1日でも早くFリーグに参入し、参入1年目でタイトルを取りたい。地元の選手で、県民と一緒に地域活性化球団になっていきたい」と意気込みを話した。【岩田千代巳】