「良性発作性頭位めまい症」からの復帰を目指すINAC神戸のMF沢穂希(33)が、15日のなでしこリーグ開幕・大阪高槻戦(ホームズ)を回避する可能性が出てきた。12日、星川敬監督が「開幕に間に合うかどうかは分からないですが、早い時期に元気な沢が見られると思う」と説明。非公開で行われた7日の練習試合に出場するなど回復は順調だが、開幕戦は見送る可能性を示唆した。

 当初は深刻な状態だったことも初めて明かされた。2月下旬から3月初旬にかけてポルトガルで開かれたアルガルベ杯大会中に発症。星川監督は「一時はロンドン(五輪も)間に合わないのではないか、という時期もあった」と語った。この日、チームとともに神戸市長を表敬訪問した沢は、終始うつむき気味。五輪出場も危ぶまれるほどの病状から、1歩ずつ復帰への階段を歩んでいくようだ。