なでしこリーグINAC神戸の星川敬監督(36)に、欧州の強豪女子クラブから監督就任オファーが届いていることが11日、分かった。関係者は「INACを2年連続で優勝させたことは海外でも評価されている。バルセロナやアーセナルなど、複数の女子欧州チャンピオンズリーグを狙えるクラブから話がある」と明かした。

 昨年12月に来日したアーセナルと対戦し、1-1。2月のスペイン遠征ではバルセロナとも1-1で引き分けるなど、既に実力を示している。なでしこジャパンの躍進もあり、日本の指導者にも触手が伸びた。

 一方でINAC神戸側も続投を要請する。S級ライセンスを取得中のため、女子クラブだけでなく、男子の指導者として挑戦したい気持ちもある。この日は無敗でなでしこリーグの連覇を果たし、同監督は「世界でも例のない偉大な記録だと思う」と自画自賛。来季去就について「これから話し合っていく。どっちになる可能性もある。INACで若い選手と新しいチームをつくることも魅力的。男子も1つだし、他のことも考えながら次のステップも考える。監督としての目的はここではない」と話し、自身のステップアップを望んだ。