<プレナスなでしこリーグカップ:仙台0-4INAC神戸>◇1次リーグA組◇12日◇ユアスタ

 女王に決定力の差を見せつけられた。仙台レディースはホームでINAC神戸に完敗。決勝トーナメント進出に黄信号が灯った。前半4分に先制を許したが、その後は前線からのプレスが機能して好機の連続。千葉監督が「勝つことだけを伝えた」と言うとおり、果敢に攻め立てた。両サイドを起点にFW伊藤美菜子(26)、DF山本りさ(28)らがゴールに迫るも、ネットを揺らせず。逆に鋭いカウンターを受け、決定機を確実に決められた。

 スコアほど内容に差はなかった。前半はCKの数でも上回り、何度もDFラインの背後を破った。千葉監督のプランは「前半リードが理想だが、0-1までに抑えて後半勝負」。30分までは理想に近い展開だったが、これまでも悩まされてきた決定力不足が試合の流れを明け渡した。

 後半もコンパクトな陣形を保って何度もゴールを脅かしたが、27分にミスから失点して0-4。2試合連続で無得点に終わり、リーグ戦からINAC神戸には3連敗となった。それでも試合後にはサポーターからは大声援。温かい励ましに、DF下小鶴主将やDF長船らは涙を浮かべていた。