<プレナスなでしこリーグ:仙台レディース1-0大阪高槻>◇第15節◇20日◇角田市陸上競技場

 新たな目標に望みをつないだ。なでしこリーグ仙台レディースがホームで大阪高槻に競り勝った。前半35分、DF長船加奈(24)がCKのこぼれ球を押し込む先制弾。その後はFWで起用されたMF鮫島彩(26)を中心に攻め込みながら追加点を奪えなかったが、長船ら守備陣が集中したプレーで得点を許さなかった。残り3戦、国際女子クラブ選手権出場圏内の2位を目指して戦い抜く。

 長船が“独り舞台”を演じた。前半35分、CKのこぼれ球を右足で蹴り込み今季初ゴール。「目の前にこぼれてきて、取りあえず足を伸ばした感じ。(CKが)直接入っていた疑惑もあるけど、何とも言えないですね~」。サポーターから「イケメン」と称される端正な顔をほころばせた。後半に田原がPKを失敗するなど苦しい展開だったが、本職の守備でも安定感抜群。最下位とはいえ丸山、浜田ら各世代の代表クラスを擁する高槻攻撃陣をシャットアウトした。

 6日の新潟戦で通算100試合出場を達成、16日には誕生日を迎えたばかりとおめでたいこと続き。センターバックでコンビを組む下小鶴は9月に200試合出場を達成しており「ずっと目指しているこづさん(下小鶴)に続けるよう、これからも積み重ねたい」と通過点を強調する。

 3試合を残して暫定5位。2位から5位までが勝ち点2差にひしめく大混戦となっている。試合後、千葉監督は選手たちと目標を確認し合ったという。「残り全勝して、2位でクラブ選手権に出よう」。前節13日はINAC神戸に目の前で優勝を決められた。負けて悔しがるのは、もうごめんだ。【亀山泰宏】