<プレナスなでしこリーグ:仙台1-2新潟>◇第8節◇7日◇角田市陸上競技場

 仙台レディースが、新潟に2試合連続の逆転負けを喫した。前半36分にFKからDF山本りさ(29)が頭で決めたが、後半27分と30分に立て続けに失点。痛いホーム初黒星で3戦勝ちなしとなった。

 悪夢は繰り返された。前節岡山湯郷戦と同じように、追いつかれてから後手に回って試合をひっくり返された。千葉泰伸監督(43)は「ふがいないゲーム。やられてもやり返そうという意識が全体として足りない」と険しい表情で振り返った。

 1-0で勝ち星を積み重ねてきた序盤戦の粘り強さを失った。失点直前から全体のラインが下がり、自由にボールをつながれて波状攻撃を受けた。不用意なファウルも増え、わずか3分で逆転。なでしこジャパンMF川村優理(25)は「相手のプレスにビビって前に蹴っちゃったり、奪いに行く位置も曖昧だった」。GK斉藤彩佳主将(22)も「ズルズルいってしまうのはメンタル面、戦術面どっちもだと思う」と組織としての問題点を口にした。

 3戦連続で先手を奪いながら勝利を逃し、無失点試合以外は1分け3敗となった。指揮官は「ブレずに、基本に返って自分たちのサッカーを取り戻したい」。上位との対戦が続く6月に、本当の正念場を迎えた。【鹿野雄太】