G大阪のFW宇佐美貴史(22)が、新生日本代表入りを猛アピールする。今日9日の大宮戦(アウェー)に向け、8日は大阪・万博練習場での非公開調整後に航空機で敵地へ移動した。チームは4連勝で6位に急浮上。大宮にも勝てば6連勝した06年4月22日東京戦以来の5連勝となる。日本人エースは「(FWは)結果に直結させた方が、出来が良かったと言われる立場。フィニッシャーとして攻撃をけん引したい」と得点を猛烈に意識した。

 代表復帰への秘めた思いがある。アギーレ新監督率いる新生ジャパンは、初陣となる9月初旬の国内2連戦に向け、今月下旬にメンバーが発表になる。宇佐美にとっては、大宮戦を含めた16日名古屋、23日甲府と続く夏の連戦が、代表メンバー入りへのアピールの場になることは間違いない。

 「チームあっての代表。代表に入りたいからいいプレーをするという考えは、自分を納得させられるものではない。ただ、代表には強い気持ちがあります」

 まずは7月27日神戸戦以来、2戦ぶりの得点でチームを5連勝へと導くつもりだ。相棒のFWパトリックが3戦4発と絶好調のため、長谷川監督は「パトリックに(DFが)引っ張られて、貴史のマークが分散される」と分析。宇佐美のゴールで8年ぶり5連勝を実現すれば、その先に頂点も見えてくる。【益子浩一】