<Jユース杯:G大阪ユース2-1東京U-18>◇準決勝◇20日◇ヤンマー

 G大阪が逆転勝ちで、6年ぶり5度目の優勝に王手をかけた。来季トップ昇格が内定しているFW妹尾直哉(18)が同点弾を決め、決勝弾もアシスト。東京を下し、2年ぶりに決勝に進んだ。今季トップチームが成し遂げた3冠の偉業に続き、弟分が“4冠目”を狙う。23日の決勝は10年ぶり3度目の優勝を狙う鹿島との対戦となった。

 大会最多優勝4度を誇る名門G大阪が、兄貴たちの3冠と合わせて今季4冠目となる優勝まで、あと1歩に迫った。

 後半17分に先制されたが、終盤に劇的な逆転劇が待っていた。同31分、DF吉村の右サイドからのクロスに、中央の妹尾が右足を合わせて同点。終了間際の同45分には、妹尾がドリブルで切り込み、中央に走り込んだFW高木にノールックでスルーパスをつなぎ、逆転弾を演出した。

 トップチームの3冠が決まった13日天皇杯は、練習前にテレビ観戦した。「応援に行きたい気持ちを抑えコンディションを整えて、この大会に臨んだ。ここからトップチームに立てる選手を出したい」と梅津博徳監督(35)。来季トップに昇格する1ゴール1アシストの妹尾は「自分たちにとって(ユース)最後の大会。1つでもタイトルを取りたい」と、6年ぶり5度目の日本一へ意気込んだ。