仙台のFW柳沢敦(33)が明日12日、左ひざの手術を受けることが10日、分かった。09年にも手術した半月板の古傷が痛み、千葉での練習を8日から休んでいた。現在は京都の病院に入院している。最低でも全治1カ月はかかる見通しで、リーグ再開戦の23日川崎F戦出場は絶望。長期離脱の可能性も出てきた。

 9日にはJ1通算109得点のFWマルキーニョスが退団し、ブラジル1部のアトレチコ・ミネイロに2年契約で移籍。さらに同通算101ゴールの柳沢離脱はチームにとって大きな痛手だ。今季はFW7人体制だったが昨年12月に右ひざ半月板手術を受けた中原は現在も別メニュー調整。リーグ再開前にFW陣が4人となり台所事情は厳しい。

 その影響もあり、この日の東洋大などとの震災後初の練習試合では4-2-3-1のシステムを試し、中盤を厚くした。FW赤嶺真吾(27)は「2トップでも1トップでも、なんでもやりますよ」。手倉森誠監督(43)は柳沢の手術について「前回手術した場所にガングリオンができているらしい。除去の際、神経に傷が付かなければ1カ月で戻ってこられる。半月板が損傷している可能性もある」。半月板に異常があれば長期離脱は回避できない。震災、マルキーニョス退団に続き、仙台の危機がさらに広がった。