J2札幌の新外国人MFアンドレジーニョ(26)が、30日の次節東京戦で“完成形”に仕上げる。前日23日の湘南戦で札幌デビューを飾ったアンドレジーニョは一夜明けた24日、札幌宮の沢での疲労回復メニューに参加した。湘南戦はチャンスメークはしたものの無得点。V候補の東京との大一番までに連係面を高め、今季1号と初勝利を呼び込む。

 初の公式戦で特長は見せた。今度は得点を目指しチームとの融合を図っていく。「周りの選手に自分の良さは分かってもらえたはず。今度はもっといいプレーをしてゴールを取らないといけない」。湘南戦前は右内転筋痛を再発させオフ明け19、20日の練習を休んだ。戦術練習に参加する時間が限られたこともあり石崎監督も「練習期間が少なかったこともあったが、自分の感覚だけでやっている節がある。周りと合わせていかないと」と話した。

 前半29分にはDF山下からのロングボールをドリブルで持ち込み左足でシュート。後半12分には近藤の左クロスから強烈なミドルシュートも放った。チャンスをかぎ分ける能力は十分あるが、指揮官は「最後の判断をもっと良くできれば」と課題を挙げた。状態はまだ7割程度。チームとの連係を磨き上げ100%の状態で東京討ちを目指す。【永野高輔】