J2札幌のDF日高拓磨(28)、FW近藤祐介(26)、MF宮沢裕樹(21)が16日、札幌市内の病院で精密検査を受けた。日高は左すね痛、近藤は左太もも裏の軽い肉離れ、宮沢は右足首捻挫と診断された。いずれも前日15日の鳥取戦で負傷。明日18日からの練習は、当日朝の状態を見て参加を決める。21日鳥栖戦(ベアスタ)までは残り3日しか調整日がなく、主力3人の出場が微妙になった。

 特にボランチ宮沢、左MF近藤の状態が懸念されており、佐川トレーナーは「2人は18日も大事を取る可能性がある。日高は本人の痛み次第」と説明した。宮沢離脱なら石崎監督が「心臓部だから動かしたくない」と言う攻守の核を短期間で入れ替えなくてはならない。近藤についても代役最右翼の砂川を先発起用すると、途中で流れを変える切り札を1枚失うことになる。

 アイデアマンの指揮官もさすがに「次、誰を使うかは明後日(18日)にならんと考えようがないのぉ」と困っている。2月に骨折した同箇所に痛みを訴えた右サイドバック日高も安心できない。初出場した8日の熊本戦以降、軽い痛みがあり、鳥取戦は後半途中からトップ下の高木純がポジションを変えて務めていた。

 もし高木純を日高の代役にした場合、次はトップ下問題が浮上する。岡本が、この日は古傷の右ひざに違和感があり別メニュー。アンドレジーニョも右ふくらはぎ肉離れのため、戦列復帰は18日の調整を見てからでないと判断できない。「ケガ人が出ても勝てるのが本当に強いチームじゃよ」と指揮官。最後はJ最多424試合を誇る石さんの知恵で乗り切るしかない。【永野高輔】