体調不良のため休養していたJ2札幌DF山下達也(23)が25日、9日ぶりに札幌ドームサブグラウンドでトレーニングを再開した。不整脈のため23、24日に札幌市内の病院で精密検査を受けたが異常はなく、コンディションが整えば29日の次節岡山戦(午後1時、札幌厚別)出場の可能性も出てきた。

 山下はこの日、20分走2本と軽いキックの練習に挑戦。16日以来の練習に「すぐにでも試合に出られるようにしたい」と笑顔を見せた。1月の登録前検査で不整脈と診断され4月の再検査でも同様の症状が出た。03年6月のコンフェデレーションズ杯で急死したカメルーン代表MFフォエ選手と同じ「拡張型心筋症」の疑いで鳥取戦後にJリーグから再々検査要請が出ていた。

 負傷ではないだけに石崎監督も「可能なら(岡山戦も)のどから手が出るほど使いたい」と期待。佐川トレーナーも「早いタイミングで合流させたい」と話した。チームメートもひと安心。FW中山は「これでチームが1つになって進んでいければ」と喜んだ。