エース不在の穴は「ゾノ」が埋める。ナビスコ杯連覇を狙う磐田は5月31日、1日のオフを挟み、福岡との1回戦に向けて、練習を再開した。右膝を負傷して別メニュー調整を続けていたルーキーFW金園英学(22)もチームの練習に合流し、フルメニューを消化。「思ったよりも動けた。問題はないです」と完全復活をアピールした。

 福岡戦はエースFW前田遼一(29)が日本代表合宿に参加しているため、欠場が決まっている。U-22日本代表合宿を終えるFW山崎亮平(22)の先発出場はほぼ確実で、残るポジションを金園とジウシーニョ、荒田で争うこととなる。柳下正明監督(51)は「横一線で考えている。3人で争ってもらう」。ただ、長身の前田の代役なら、金園の高さは大きな武器となる。金園は「試合前にしっかりコンディションを上げていきたい。(先発は)こっそり狙っています」と自身プロ初先発に向けて意欲を見せた。

 プロ入り後、初めての戦線離脱で気持ちもリフレッシュした。「ずっと張り詰めていたので。また一からのスタートだと思ってやりたい」と金園。復帰戦で主役の座を狙っている。【神谷亮磨】