J2札幌U-18MF前貴之(17)が、今日26日の富山戦(札幌ドーム)で初のベンチ入りが濃厚となった。25日の練習後「出たら思いっきりプレーしたい」と意気込む。石崎体制でU-18選手のベンチ入りは5人目で、前が出場すれば17歳9カ月と10日でのJデビュー。昨年10月24日富山戦のMF荒野(17歳6カ月4日)に次ぐクラブ史上2位の年少出場記録となる。

 今季2度目の連勝を目指し石崎監督がフレッシュなメンバーを抜てきした。前について「(15日の練習参加から)2週間見てきて、ずっと良かった。他の選手にも刺激になるし、キックもいいものを持っている」と期待。U-18での本職はボランチで、4月の2種選手登録はMFだが、GK以外どこでもこなせる万能性を生かし、今回はサイドバックの交代要員としてメンバー入りする。

 ゲンのいいデータも後押しする。石崎監督の下、U-18選手で富山戦がデビュー戦だったのは三上と荒野だが、ともにチームは白星。昨年5月30日の三上のデビュー戦は3-1、同10月24日の荒野のデビュー戦は2-0と快勝。前の初出場で「富山×高校生デビュー=白星」の必勝方程式を三たび、完成させる。

 背番号は昨年、高校生ながらリーグ10戦3発とブレークした三上の出世番号「31」を継承。現在、北広島西高に在籍。前節でプロ初ゴールのFW横野の母校で「僕も見習いたいし、一緒に出るチャンスがあれば北広島西ラインで点に絡みたい」。今、最も勢いのある先輩とのコラボレーションで、チームを勢いづける。【永野高輔】