清水の守備陣が正念場を迎えた。前節甲府戦でDF辻尾真二(25)、岩下敬輔(24)が負傷交代。両選手は11日に静岡市内の病院で精密検査を受け、練習場には姿を見せなかった。辻尾は、右足の内側靱帯(じんたい)損傷とみられ、次戦の出場は絶望的。DF岩下は軽めのジョギングで練習を切り上げた。

 前節のハーフタイムに右膝付近の痛みを訴えベンチに退いた岩下は「次も考えた上で(交代を)直訴したので、次(仙台戦)は大丈夫だと思います」と、強行出場を約束したが、開幕から全試合先発出場してきた辻尾の代役については未定だ。この日の戦術練習では前節、1ボランチで先発したDF村松が務めたが、そうなれば、ボランチにも代役が必要になり、複数のポジション変更を強いられる。

 ボランチの候補はDF平岡、MF枝村、山本真に加え、復帰直後のMF杉山もスタンバイする。アフシン・ゴトビ監督(47)は「辻尾は大きなケガではない。1週間ぐらいで戻ってきてくれれば」と軽症を強調した上で「こういうことは起こり得る。我々は全てのポジションにオプションがある」と説明。あくまでも強気な姿勢を貫いた。【為田聡史】