同じ87年生まれの頼れるコンビが、けがを乗り越えて戻ってきた。山形FW長谷川悠(24)とMF伊東俊(23)が21日、天童市内で行われた紅白戦の2本目に登場。明日23日のC大阪戦(金鳥スタ)での途中出場が濃厚となった。若手の戦線復帰に小林監督は「どっちも良い動きをしている。ハセはシャープだし、シュンも練習試合(18日、対新潟)で90分やったし」と笑顔。その裏で2人のリハビリには指揮官も気を使った。

 長谷川は、8月20日の大宮戦で負った右ハムストリングの肉離れが完治。以前にも負傷をした箇所で、再発しやすい。小林監督のGOサインを待ちながら、トレーナーとの別メニューをみっちりこなした。その効果もあり全体練習合流後、わずか数日で練習試合に出場できるまでに回復した。エースは「シュンも戻ってきたし、自分たちで色をつけていければ」と巻き返しを誓った。

 伊東は、7月6日の浦和戦で右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。小林監督は「シュンは(国士舘)大学時代も壊しているし、手術も経験している。それはマイナスだったけど、体調管理を学べている」と“けがの功名”だととらえている。ドリブラーは「(調子は)変わらずっす。出たら頑張る」と相変わらずの口下手ぶりを発揮していた。浮上のきっかけをつかむには、2人の活躍が必要不可欠。9月最終戦で答えを出す。【湯浅知彦】