得意のサイド攻撃に磨きをかけろ!!

 磐田が19日、次節C大阪戦に向けて2日間のオフを挟み、練習を再開した。フィジカル中心のメニューを終えると、クロスからのシュート練習を約30分間かけて敢行。柳下正明監督(51)自らがDF役となり、細かい指示を交えながら熱血指導した。

 前節鹿島戦では随所でサイド攻撃を展開。後半23分にMF山田のクロスからFW金園がヘディングで合わせて同点としたが、試合終盤にかけて決定的なシーンをつくることはできなかった。シュート数では相手を6本上回ったが、結果は1-2で敗戦。出し手と受け手のタイミングが合わなければ、生命線でもあるサイド攻撃の威力も半減してしまう。柳下監督は「クロスは入っているけれど、精度が低い。意識づけのためにやった」と、この日行った「集中練習」の意図を説明した。

 今季は残り5試合。リーグ優勝は消滅したが、こだわりを持って続けてきたサイド攻撃を完成に近づけるためにも大事な試合が続く。柳下監督は「ゲームで点が取れれば(感触を)忘れることはないだろう」と強調。最後までスタイルを崩さず、戦い抜く。【神谷亮磨】