デコボコピッチで奮闘したサッカー日本代表の姿に、ACLへの思いを強くした。仙台手倉森誠監督(43)が12日、ACL出場の意義をあらためて強調した。「国際試合はタフになれる。たくましくなれると信じて挑めば、選手は強くなれる」。前日11日、劣悪なグラウンド状態をものともせず、タジキスタンに完勝した日本代表。どれだけ過酷な状況だったかは、ニュースだけでも分かる。ACLに出られれば似た環境での試合もあり得るし、それを乗り越えれば“ザックジャパン級”のたくましさが身につくはず、というわけだ。

 天皇杯優勝での自力進出か、リーグで4位に食い込んで上位3チームのいずれかが天皇杯で優勝する他力での進出。2つの道が残されているACLだが、すべてがプラスに働くほど甘くはない。過密日程からリーグで順位を落とすクラブもあり、今季ACL8強のC大阪もリーグでは現在11位。しかし手倉森監督は「序盤苦しんでも、みんな立て直してくる。セレッソも降格圏までいってないし、あの(過酷な)中でもやれたという自信がつくのかも」と言う。J1の強豪として定着するために、ACLを目指す気持ちにブレはない。【亀山泰宏】