<J2:湘南1-2徳島>◇第36節◇19日◇平塚

 J2徳島が湘南に逆転勝ちし、四国初のJ1の舞台へ前進した。横殴りの雨と風速18メートルの風が吹き付ける中、風上になった後半16分にFW徳重隆明(36)が同点弾。同32分にもMF柿谷のパスを受けた徳重が再び決めた。「湘南の風」を味方に付け、敵地で勝ち点3をゲット。C大阪や京都でもプレーしたベテランは1試合2発に「後半はチームがすごくまとまった。無我夢中でした」と声を弾ませた。

 勝ち点で並んでいた札幌に「3差」をつけてJ1昇格圏の3位をキープ。札幌の結果次第では、早ければ次節27日のホーム鳥栖戦で昇格が決まる。この日は本拠地の鳴門大塚でパブリックビューイングを実施。863人が熱い声援を送るなど、ムードも日増しに高まる。美濃部直彦監督(46)は「あと2つ勝つこと。次にすべてを懸けたい」と気合を込めた。【近間康隆】

 ◆徳島の次節での昇格決定条件

 勝ち点を65に伸ばし4位以上が確定。東京が一番乗りで決めた昇格は3チームで、残る2枠を同65鳥栖、同62札幌と争う(徳島は1試合多く消化)。札幌が今日20日の草津戦と26日湘南戦でともに引き分け以下なら、勝ち点は64以下。そうなれば徳島が27日鳥栖戦(鳴門大塚)に勝てば勝ち点68となり、最終節の12月3日岡山戦(カンスタ)を待たずに3位以上が決まってJ1昇格となる。