清水の契約更改が9日、静岡市内で行われ、DF岩下敬輔(25)は気持ちが揺れながらも態度を保留した。今季限りで契約が切れるため、すでにクラブ側からは3年契約の年俸はアップ提示を受けていた。また、G大阪など獲得に興味を持つクラブが多い中で、残留か移籍かの選択に迫られており、初交渉を終えた岩下は「評価をしていただいているので(提示に)不満はない」と話した。

 契約延長を決断するために、1番の条件は「シンジさんの残留」しかない。交渉が難航しているMF小野伸二(32)の去就に「チームにいるだけで一緒にやりたいと思う選手はたくさんいる。シンジさんはそれくらい価値のある選手だと思う」。一方で小野からは「岩下が残らなければ自分も残らない」とクラブを通じて聞いており「一緒にやりたい気持ちは2人ともある。同じ方向を向いている」と互いに認め合い、ともに戦いたい気持ちがある。

 来季の清水には「面白くなると思う。僕自身エスパルスに魅力を感じている」と十分可能性を感じている。残留の場合は単年契約にし「1年1年勝負したい」と飛躍を目指している。