元日本代表で、東京FW平山相太(26)が結婚したことが10日、分かった。相手は神奈川県出身の出版社に勤務していた23歳の元OLで、先月実家のある福岡市役所に婚姻届を出した。挙式は来シーズン終了後に行う予定で、現在は都内で一緒に生活している。

 平山は「守るべき家族ができたので、来年はチームがJ1で上位にいけるように、FWの軸としてやっていきたい。代表復帰も目指します」と気合を入れた。夫人とは3年前にチームメートの誕生パーティーで出会い、昨年秋から本格交際がスタートした。結婚を決心したのは、今年5月だ。

 今季は開幕戦にスタメン出場したものの、直後に右すねを骨折し、全治8カ月の重傷。4~5月の1カ月間、埼玉県内の病院に入院した。夫人は仕事を辞め、献身的に看病を続けた。「入院して気持ちが折れそうになったけど、一緒にいるとすごく気持ちが落ち着くし、明るくなる。奥さんがいたから、ケガを乗り越えることができた」と、結婚を決意したという。

 夫人は164センチ、50キロのスリム美人で「髪の色は茶色の現代風な女性です。友達からは美人っていわれますけど、どうですかね。すごく優しいですよ」と笑顔でのろけた。

 平山は、国見高時代から注目され「平成の怪物」とも言われた。2度もU-20W杯に出場し、飛び級でアテネ五輪に出場するなど、各年代代表のエースFWとして活躍した。今年は長期の治療を終え、9日にはリハビリからフィジカルメニューに切り替えた。この日もダッシュなどで体作りに専念。伴侶を得た怪物が、来季から再びピッチ上で暴れまくる。

 ◆平山相太(ひらやま・そうた)1985年(昭60)6月6日、北九州市生まれ。田原小2年でサッカーを始める。国見高2、3年時に史上初の選手権連続得点王に輝いた。04年に筑波大進学。ワールドユース(現U-20W杯)では03年に8強(2得点)、05年に16強(1得点)。04年アテネ五輪出場。国際Aマッチ4試合3得点。05年8月から約1年、オランダリーグ・ヘラクレスでプレーし、32試合8得点。06年9月から東京でプレーしJ1通算107試合20得点、J2は1試合無得点。190センチ、85キロ