ゴンさん、来年もお願いします!

 札幌DF櫛引一紀(18)が21日、来季グアム合宿で、最年長FW中山雅史(44)と2年連続の相部屋を志願した。この日、札幌市内のクラブ事務所で2回目の契約更改交渉に臨み、240万円増の年俸480万円(推定)でサイン。Jリーグ最多157得点を誇るカリスマから、貪欲にプロ意識を吸収する構えだ。

 プロ初の長期合宿だった今年1月末からのグアム合宿は16日間、44歳中山、34歳西村と相部屋だった。「お願いできるのなら来年もゴンさんと同部屋にしてもらいたい。刺激になることばかりなので」。ベテランから練習に臨む姿勢などを学ぶと同時に、自主的に先輩の洗濯を手伝うなど新人として最高の環境で過ごした。ステップアップの2年目。連続のゴン部屋で気持ちにスイッチを入れる。

 今季はセンターバックとして目標の1試合をはるかに上回る13試合に出場。基本報酬480万円以上のA契約にも移行した。それでも納得はしていない。U-18アジア選手権予選で離脱の間に1学年下の奈良にポジションを奪われた。「もう1度、試合に出られるよう頑張らないと」。来季は新人という甘えは許されない。再びゴンイズムを注入し、メンタルからJ1選手への脱皮を図る。【永野高輔】