「無心」をテーマにレギュラー奪取を目指す。札幌MF古田寛幸(20)が13日、北広島市の「ホクレン

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 くるるの杜」で、FW近藤、DF岩沼、GK曵地とともに一日店長を務めた。攻撃的MFには今季から山本真希(24)ら複数の新加入が決定。激しい定位置争いを勝ち抜くため、まずは長所のドリブル突破を磨きJ1モードへの変身を目指す。

 初めてのJ1は原点に立ち返って勝負する。昨季は中盤での組み立てまで頭を巡らせ得意のドリブルが影を潜めた。10月22日の鳥取戦から11月6日の東京V戦は4戦連続先発落ちの屈辱も味わった。「今季は細かいことは考えず、自分の良さを出すことに専念したい。武器である積極的な仕掛けを磨きたい」。雑念はすべて捨て、新人時代のように、ひたむきに前へ切り込む古田流を前面に押し出す。

 ライバル増も力に変える。古田のサイドハーフには現有戦力の砂川、岡本、近藤だけでなく新戦力の山本、高柳、前田らも絡んでくる。「厳しくなるけど、わくわくする。キャンプから自分の良さをしっかりアピールしたい」。20歳の誓いを体現し、ポジションをつかみとる。【永野高輔】