左膝を故障していた清水のMF小野伸二主将(32)が、順調に完全復帰への階段を上っている。26日のプレシーズンマッチ新潟戦後に1日のオフを挟み練習を再開した28日、米国から帰国後回避してきた対人プレーを解禁。1対1や2対1、6対6のミニゲームではフリーマンをこなすなど、時折笑みを浮かべながら約2時間のフルメニューを消化した。「きつかったけど、体はかなり良くなっている」と、完全合流初日を充実した表情で振り返った。

 小野の帰国前、アフシン・ゴトビ監督(48)は「体の反応を見ながら1歩1歩になるけど、新潟戦後の練習試合からいければ」と話していた。言葉通り、3月4日に予定されている専大との練習試合では出場のタイミングは流動的だが、ピッチに立つ可能性は高い。小野も「監督が決めることだからまだ分からないけど、いけと言われればいく。準備はしておきます」と話した。

 米国では治療に加えてハードなトレーニングも行ってきただけに「あとは試合感覚だけ。練習から実戦を意識してやっていきたい。日にちは十分あるので、しっかり調整していきます」と、回復ぶりに手応えは十分だ。同10日の開幕に向けて、ここからピッチを上げていく。【前田和哉】