磐田GK八田直樹(25)が万感の思いでピッチに立つ。磐田は24日、非公開で約1時間半の最終調整を行った。G大阪戦は22日の練習中に右アキレスけんを断裂した川口に代わり、八田が先発する予定。一昨年の最終戦以来となるリーグ戦先発を控え「勝つことしか考えていない。ヨシカツさんには勝っていい報告がしたい」と意気込んだ。

 09年9月には川口が右脛骨(けいこつ)骨幹部を骨折し、代役で出場。翌年は開幕から16試合連続でゴールマウスを守った。しかし、川口の復帰後はスタメンの座を譲り、昨季もリーグ戦での出番はなかった。八田は「しばらく出させてもらったけれど、急に代えられて悔しい気持ちはあった。その時の気持ちは今も忘れていないし、その思いもぶつけたい」。

 G大阪には04年以来、敵地で勝利していないが「練習はたくさんしてきているので自信を持って臨みたい。自分が持っているものを全て出し切る」と力を込めた。【神谷亮磨】