<J1:名古屋2-3川崎F>◇第10節◇6日◇豊田ス

 川崎Fがアウェーで堅守を誇る名古屋から前半だけで3点を奪い、競り勝った。風間八宏監督(50)就任後初勝利となった前節3日磐田戦(等々力)での4-3大勝に続き、打ち合いを制した。同監督が掲げる攻撃サッカーが短期間で結果となってあらわれている。指揮官は「前半は自分たちのリズムでできた。選手が確信をもってやれるようになっている」と手応えを口にした。

 “先制パンチ”が効いた。開始早々にMF田坂が左足で先制ゴールを決めた。スタジアムの時計は1分09秒。まさに電光石火だった。1-1とされたが、14分にはFW矢島が勝ち越し弾。MF中村が相手DFラインの裏に送ったパスに反応し、頭で決めた。さらに47分にも再び矢島が決めた。

 2点目をアシストしたMF中村は、このシーンを「練習通り」と振り返った。前節も同じフレーズでの得点があった。司令塔のコメントが、風間サッカーの浸透度合いを物語る。矢島はここ2試合で4得点。中村は「風間さんの指導で磨きが掛かった」と成長を認めた。

 もっとも、後半は圧倒的な個の力でねじ伏せにきた名古屋に対し、まったく主導権を握れなかった。それでも歩みは止めない。風間監督は「ボールを支配するということを継続してやっていく。それが勝つために必要だと思ってますから」。中村も「もっと洗練されてくれば、もっと得点が取れて、失点が減ってくる」。このチームの進む方向にブレはない。