変化を求められる時が来た。J2首位の山形は13日にアウェーで福岡と対戦する。今節はFW万代が累積警告により出場停止。開幕以来13戦連続で組み、チームを首位に導いたFW山崎、FW中島との3トップはお預けとなる。

 9日の練習後、奥野監督は「さっきバン(万代)に『もしかして出場停止?』と尋ねて知った。今週の様子を見て考えたい」と緊急事態には感じていないものの、選択肢は模索中。「4-3-3」でいくか、今季初めて「4-4-2」と敷くか。試合まで残り3日のトレーニングで答えを出す。

 チームのピンチは、若手にとってのチャンス。MF太田徹郎(22)も黙ってはいない。昨季はJ1で26試合に出場したが、今季はここまで途中出場が2度。プレー時間も16分にとどまっている。活躍の機会に恵まれてはいない中でも、栃木戦(4月27日)では1-1から決勝ゴール。万代以外に山崎、中島とコンビを組んで点を取った唯一の男だ。「ザキさん(山崎)も裕希さん(中島)も走ってくれるし、やりやすい」と相性もいい。サイドハーフにボランチまでこなせるユーティリティープレーヤーだが「もし出られるなら3トップがいい」と“逆指名”。虎視眈々(たんたん)とスタメンの座を狙う。【湯浅知彦】